本堂 | 鎌倉時代、1300年頃の建立。入母屋造、銅板葺き。桁行(間口)7間、梁間(奥行)6間。実寸は柱真々間正面20.82m・側面17.76mである。1285年の火災後、13世紀末頃の建立とみられる。人の空間である外陣と仏の空間である内陣を結界(本建物では格子戸)で分ける、中世密教仏堂の典型である。内部は板敷で、手前の梁間3間分を外陣とする。後方は桁行5間、梁間2間分を内陣、その左右と背面の1間通りを脇陣及び後陣とする。内陣の後寄りに桁行3間の須弥壇を設け、その中央の間に厨子を置き、内部に本尊薬師如来像を安置する。厨子には1278年の墨書がある。組物は出三斗、中備を間斗束(けんとづか)とする。柱間装置は正面7間をすべて蔀戸(しとみど)とし、側面は前から1間目を幣軸(扉回りに取り付ける枠状の部材)付きの板戸、2間目を蔀戸、3間目を格子戸引違い、5間目を板戸とする。背面は中央間のみ板戸とし、他を土壁とする。以上のように、建物前方の外陣部を開放的な扱いとするのに対し、内陣部は開口の少ない閉鎖的な構えである。柱には隅延びがあり、これによって軒反りを形成している。建築様式は蔀を多用するなど和様を基調としているが、頭貫の木鼻などに禅宗様の要素がみられる。本建物で特異な点は、組物の肘木に和様のものと禅宗様のものが混在している点で、建物の東半分の肘木は木口を直線的に構成した和様、西半分の肘木は曲線で構成した禅宗様になっている。 |
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仁王門 | 室町時代、入母屋造、本瓦葺、八脚門、棟高8m |
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阿弥陀堂 | 江戸時代前期(1688年) |
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三重塔 | 江戸時代前期(1688年)、大日如来像および四天王像安置 |
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羅漢堂 |
江戸時代後期、四天王像および十六羅漢尊像安置 |
太山寺(たいさんじ)は、兵庫県神戸市西区にある天台宗の仏教寺院。山号を三身山(さんしんざん)と称する。本尊は薬師如来と十一面観音、開基(創立者)は藤原宇合と伝える。 南北朝時代の南朝方勢力として支院41ヶ坊に僧兵を有していた往時の繁栄をしのばせる大規模な本堂は国宝で、国の重要文化財は仁王門、阿弥陀如来坐像をはじめ19件を数える。また安土桃山時代の枯山水名園、安養院庭園は国の名勝に指定されている。 所在地周辺55.9haは「太山寺風致地区」として自然景観が保護されているため境内の内外には原生林が残る深森で、ひょうごの森百選にも選ばれ、春は桜、秋は紅葉の名所として知られている。(2017.4.249参詣) |
太山寺(たいさんじ) |
神姫バス14系統 (明石駅-伊川谷駅-太山寺-名谷駅) 下車すぐ
JR神戸線 明石駅から…「太山寺」行きまたは「名谷駅」行きで35分
神戸市営地下鉄西神・山手線 伊川谷駅から…「太山寺」行きまたは「名谷駅」行きで7分
神戸市営地下鉄西神・山手線 名谷駅から…「明石駅」」行きで18分
神戸市営地下鉄西神・山手線 学園都市駅 徒歩25分
創建年:716年 | 開基:藤原宇合 | 本尊:薬師如来、十一面観音 | 別称:・・・ | 宗派:天台宗 |
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