二尊院(にそんいん) |
二尊院(にそんいん)は、京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町にある天台宗の寺院。山号は小倉山。寺号は華台寺。本尊は釈迦如来と阿弥陀如来。詳しくは小倉山二尊教院華台寺(おぐらやま にそんきょういん けだいじ)、二尊敎院華臺寺と称する。二尊院の名は本尊の「発遣の釈迦」と「来迎の阿弥陀」の二如来像に由来する。 |
創建年:834ー847年 | 開基:嵯峨天皇 | 本尊:釈迦如来・阿弥陀如来 | 別称:二尊院 | 宗派:天台宗 |
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本堂 | 永正18年(1521年)、三条西実隆によって再建。本堂に掛かる勅額「二尊院」は後奈良天皇の宸筆である。 | |
八社宮 | 伊勢神宮、松尾大社、愛宕神社、石清水八幡宮、熱田神宮、日吉神社、八坂神社、北野天満宮。表鬼門の社。室町時代に建立。 | |
鐘楼 | 慶長年間(1596年 - 1615年)に再建。梵鐘は「しあわせの鐘」と呼ばれる。 | |
総門 | 慶長18年(1613年)に伏見城の薬医門を角倉了以が貰い受けて寄進・移築したものと伝わる | |
木造釈迦如来立像 阿弥陀如来立像 |
写真はありません | 本堂に安置。鎌倉時代の作。像高は両像とも78.8センチ。向かって右に発遣(撥遣)(ほっけん / はっけん、現世から来世へと送り出す)の釈迦如来、左に来迎(らいごう、西方極楽浄土へ迎え入れる)の阿弥陀如来が並び立つ。像表面は現状では黒ずんでいるが、金泥塗りとし、截金で文様を表している。両像はよく似ているが、下半身の衣文の形式などに変化をつけている。釈迦如来像が右手を上げ、左手を下げる一般的な印相を示すのに対し、阿弥陀如来像は右手を下げ、左手を上げる通常とは逆の形に造り、両像は左右対称形となっている。また、通常の阿弥陀如来像は親指と人差し指、親指と中指、親指と薬指のいずれかで輪をつくる印相を示すが、二尊院の阿弥陀如来像は下げた右手の指を5本とも真っ直ぐ伸ばしている点が珍しい |