「延喜式神名帳}(平安時代中期)にも記載された古社で雨を司る神を祭神としており、渓流にある背後の岩窟を龍王の潜む「龍穴」として祭祀したことを起源としています。「龍穴」は平安時代前期以降、朝廷から祈雨神として信仰されるようになり,古記録にも「室生龍穴」などと記されています。 現在この岩窟は「吉祥龍穴(妙吉祥龍穴)」と呼ばれており、ここに棲む龍王は、もともと奈良の猿沢池に棲んでいましたが、春日山へ移動し、その後、この龍穴へと移ってきたと言われています。 この龍穴信仰に基づき創建された室生寺とは密接な関係があり、古代から一体的に信仰されています。 (2023.9.19参詣)